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「ムサビのデザインVI:みんなのへや」開催

2016.08.14

武蔵野美術大学 美術館にて
「ムサビのデザインVI:みんなのへや」
が開催されます。
20世紀デザインの様相を生活空間という視点から、
日本・アメリカ・ヨーロッパより国や時代の特徴を良く表す家具や
照明器具、食器などの日常生活用品を配して
4つの“へや”を構成します。これらの“へや”から生活の場という空間が
各々の文化、社会、趣味、時代などを反映し、
いかに創造されてきたか展覧いたします。
本展のポスター、フライヤーなどの広報物、
展覧会図録を担当しました。

ぜひご覧下さい。

→展覧会website

ムサビのデザインⅥ:みんなのへや
Musashino Art University and Design Ⅵ: Home for All

会期:
2016年9月5日(月)-11月12日(土)

休館日:
日曜日、祝日 ※10月2日(日)、10月30日(日)は特別開館

時間:
10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)

入館料:
無料

会場
武蔵野美術大学美術館 展示室3

主催:
武蔵野美術大学 美術館・図書館

共催:
武蔵野美術大学 造形研究センター

協力:
カール・ハンセン&サン ジャパン株式会社
ハーマンミラージャパン株式会社
フリッツ・ハンセン日本支社

監修:
柏木博(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)
田中正之(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)

会場デザイン:
五十嵐久枝(武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科教授)

会場照明デザイン:
山下裕子(有限会社 ワイ・ツー・ライティングデザイン)

所蔵作品から近現代デザイン史を概観する「ムサビのデザイン」シリーズ第6弾。
20世紀デザインの様相を生活空間という視点から紹介する。
日本・アメリカ・ヨーロッパの様々な時代や国からそれを代表する生活用品によって室内を構成し、
生活の場という空間創造のあり方を紹介する。

(以下、展覧会webサイトより)

このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「ムサビのデザインⅥ:みんなのへや」を開催いたします。
当館では、1967年より一貫して収集してきたデザインコレクションを本学の学生のみならず
広く社会に公開することを目的として、大学美術館としてリニューアル開館した2011年から、
所蔵資料により近現代デザイン史を概観する展覧会「ムサビのデザイン」を継続開催してきました。
シリーズ第6弾となる今回は、20世紀デザインの様相を生活空間という視点から紹介いたします。
日本・アメリカ・ヨーロッパより国や時代を選び、その特徴を良く表す家具や照明器具、食器などの
日常生活用品を配して4つの“へや”を構成します。
これらの“へや”から生活の場という空間が各々の文化、社会、趣味、時代などを反映し、
いかに創造されてきたか展覧いたします。
本展は、これまでの「ムサビのデザイン」展で紹介してきた当館のデザインコレクションを
より総合的な視点から展示し、デザインに対する一つの見方を提示する機会となるでしょう。

1.アドルフ・ロースのへや ―世紀転換期のウィーンとロース
20世紀転換期にウィーンで活躍した建築家アドルフ・ロース(Adolf Loos、1870-1933)が
デザインした家具や照明器具などを展示します。多くの先鋭的な思想家、
芸術家が生きた1900年前後のウィーンという地で、建築やデザインに対する独自の美学を構築した
ロースの思想とその表現を紹介します。展示では、ロースの家具デザインの特徴を示すとともに、
当時のウィーンの雰囲気を感じ取ることができるでしょう。

2.北欧のへや ―風土とモダン・デザイン
20世紀中頃からその独自のデザイン性により世界的に高い評価を得た北欧のモダン・デザインを紹介します。
西欧を席巻したモダン・デザインの潮流に接しながらも、北欧の地理、気候、産業、社会・教育体制など
いわば風土によって醸成された生活への視点が、北欧モダン・デザインの独自性を形作っています。
多様な素材によるデザインの数々によって、北欧の生活空間をお見せします。

3.アメリカのへや ―ミッド・センチュリーのモダン・リビング
新天地としてのアメリカでは、格式ばった伝統に固執しない新しい価値観が醸成されました。
20世紀中頃には、カジュアルな生活スタイルが提案され、それを構成するにふさわしい形態や色彩の生活用品が、
急激に発達した工業技術や素材を積極的にとりいれてデザインされました。
開放的な自由さを体現したこうした生活空間は、アメリカ国内だけでなく、国際的にも影響を与えています。

4.日本のへや ―戦後日本のモダン・デザイン
第二次大戦後の復興のなか、戦前から吸収してきた欧米のモダン・デザインを基盤としつつも、
日本固有の造形や技術、素材が改めて注目されるようになります。日本の座式生活も肯定的にとらえられ、
座高の低い低座椅子が制作されるなど、日本の生活様式にもとづいたデザインがなされます。
日本に古くから伝わる伝統的な工芸に、モダン・デザインの精神を取り入れたクラフトという分野も登場するなど、
日本独自のモダン・デザインが成長していきました。
また、こうした日本の生活空間を海外に向けてアピールした、
1967年のモントリオール万国博覧会日本館(芦原義信設計)での豊口克平による室内デザインを紹介いたします。

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