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「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」が渋谷区立松濤美術館で開催されます。

2023.07.01

日本の人形といったら、みなさんは何を思いおこすでしょうか。
お雛様?呪い人形?それともフィギュアでしょうか?
はたまた、生人形や蠟人形、マネキンも、
日本の人形を語る上で欠かせないものでしょう。

このように日本の人形は、もはや、体系化することが難しいほどに
多様な種類があふれているのです。

そして、日本の人形の歴史を振り返れば、民俗、考古、工芸、彫刻、玩具、現代美術と、
実にさまざまなジャンルのボーダーラインを
縦横無尽に飛び越えながらあり続けていることがわかります。
分野を問わない、曖昧な存在を武器として生きながらえてきた
唯一無二の造形物が人形といえるでしょう。

本展は、そんな日本の人形の一括りにはできない複雑な様相を、
あえて「芸術」という枠に押し込めず、
多様性をもつ人形そのものとして紹介することで、
日本の立体造形の根底に脈々と流れてきた精神を問うものです。

何かに縛られることなく軽やかに境界を越えていく日本の人形は、
普段、私たちが囚われている「美術」、あるいは「芸術」という概念にさえ揺さぶりをかけます。
私たちは一体何を「芸術」とし、何を「芸術」ではないとしているのか。
それは果たして正しいのか。人形をとおし「芸術」そのものを考える機会となるでしょう。

渋谷区立松濤美術館にて7月1日から開催の展覧会「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ展」の
広報物のデザインを担当しました。
ぜひご覧ください。

→渋谷区立松濤美術館

 

私たちは何者?ボーダレス・ドールズ

会期
2023年7月1日(土)~2023年8月27日(日)
July 1, 2023-August 27, 2023

前期:7月1日(土)~7月30日(日)
後期:8月1日(火)~8月27日(日)
※会期中、一部展示替えがあります

入館料
一般1,000円(800円)、大学生800円(640円)、
高校生・60歳以上500円(400円)、小中学生100円(80円)
※( )内は団体10名以上及び渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝休日及び夏休み期間は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者及び付添の方1名は無料
※入館料のお支払いは現金のみとなっております。

休館日
月曜日(ただし、7月17日は開館)、7月18日(火)

主催
渋谷区立松濤美術館

協力
一般財団法人日本玩具文化財団、横浜人形の家

*本展覧会の出陳作品には、18歳未満の方(高校生を含む)がご覧になれない作品が一部含まれます。
あらかじめご注意くださいますようお願い申しあげます。

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