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「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」が渋谷区立松濤美術館で開催されます。
2023.07.01
日本の人形といったら、みなさんは何を思いおこすでしょうか。
お雛様?呪い人形?それともフィギュアでしょうか?
はたまた、生人形や蠟人形、マネキンも、
日本の人形を語る上で欠かせないものでしょう。
このように日本の人形は、もはや、体系化することが難しいほどに
多様な種類があふれているのです。
そして、日本の人形の歴史を振り返れば、民俗、考古、工芸、彫刻、玩具、現代美術と、
実にさまざまなジャンルのボーダーラインを
縦横無尽に飛び越えながらあり続けていることがわかります。
分野を問わない、曖昧な存在を武器として生きながらえてきた
唯一無二の造形物が人形といえるでしょう。
本展は、そんな日本の人形の一括りにはできない複雑な様相を、
あえて「芸術」という枠に押し込めず、
多様性をもつ人形そのものとして紹介することで、
日本の立体造形の根底に脈々と流れてきた精神を問うものです。
何かに縛られることなく軽やかに境界を越えていく日本の人形は、
普段、私たちが囚われている「美術」、あるいは「芸術」という概念にさえ揺さぶりをかけます。
私たちは一体何を「芸術」とし、何を「芸術」ではないとしているのか。
それは果たして正しいのか。人形をとおし「芸術」そのものを考える機会となるでしょう。
渋谷区立松濤美術館にて7月1日から開催の展覧会「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ展」の
広報物のデザインを担当しました。
ぜひご覧ください。

日本タイポグラフィ年鑑2023スペシャルトーク
2023.06.15
日本タイポグラフィ年鑑のYouTubeチャンネルにて
「日本タイポグラフィ年鑑2023スペシャルトーク」
が公開されています。
『日本タイポグラフィ年鑑2023』でグランプリを受賞した
「大阪中之島美術館VI計画」のデザイナーである大西隆介氏との対談です。
ぜひご覧ください。
→日本タイポグラフィ年鑑2023スペシャルトーク

『日本タイポグラフィ年鑑2023』アートディレクター 中野豪雄氏インタビュー
2023.05.30
PIE InternationalのYouTubeチャンネルにて
「『日本タイポグラフィ年鑑2023』アートディレクター中野豪雄氏インタビュー(前編・後編)」
が公開されています。
前編と後編に分かれており、前編では今年度の年鑑の傾向や学生部門について、
後編では本書のデザインについて語っています。
ぜひご覧ください。
→『日本タイポグラフィ年鑑2023』アートディレクター 中野豪雄氏インタビュー・前編
→『日本タイポグラフィ年鑑2023』アートディレクター 中野豪雄氏インタビュー・後編

『日本タイポグラフィ年鑑2023』が刊行されました。
2023.04.21
日本タイポグラフィ協会14名の審査委員によって選び抜かれた作品を400点以上掲載。
作品は広く海外からも受け付け、会員から選ばれた審査委員と
前年度のグランプリ受賞者による厳正な審査により、
全出品作品の中から「グランプリ」1点、部門ごとの「ベストワーク賞」や
審査委員が個人の視点で評価の高い作品または作家に送られる「審査委員賞」が授与されます。
VI、ロゴタイプ・シンボルマーク、グラフィック、ブック・エディトリアル、
研究・実験、学生など11のカテゴリーで、
タイポグラフィの最新トレンドが俯瞰できます。グランプリ受賞者のインタビュー、
部門別ベストワーク作品の制作過程も一部掲載しています。
第22回佐藤敬之輔賞・個人部門を受賞した祖父江 慎氏の受賞のことばや作品も掲載。
本書のブックデザインを担当しました。
ぜひご覧ください。
→展覧会公式サイト