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「ウォルタークレインの本の仕事」開催
2017.02.09
千葉市美術館にて企画展
「絵本はここから始まった:ウォルター・クレインの本の仕事」が
開催されます。
19世紀後半にイギリスで活躍し、
現代の絵本基礎を築いた画家・ウォルター・クレインの本の仕事を、
本格的に紹介する日本で初めての展覧会です。
ぜひご覧ください。
絵本はここから始まった- ウォルター・クレインの本の仕事
2017年4月5日(水)-5月28日(日)
ウォルター・クレイン(Walter Crane 1845-1915)は、
19世紀後半にイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた重要な画家の一人であり、
また、ウィリアム・モリスとともにアーツ・アンド・クラフツ運動を推進した
デザイナーとしても知られています。
1845年、画家の息子としてリヴァプールに生まれたクレインは、
木口木版の工房に入りデッサンの基礎を学びます。
その後、多色刷木口木版の技術を開発した
彫版師・刷師のエドマンド・エヴァンズに才能を見いだされ、
二人は1865年に全ページカラー刷りのトイ・ブック(簡易なつくりの絵本)を
生み出します。
その後、彼らが次々と世に送り出した絵本は高い評価を得て、
クレインは子どもの本の画家として一躍有名になります。
見開きページ全体の調和を重視したクレインは、
絵本そのものの設計に目を向けた最初の画家・デザイナーといえるでしょう。
一方で、当時の日本の浮世絵から学んだことも指摘されています。
1877年以降、クレインはトイ・ブックの仕事から離れますが、
生涯にわたって挿絵の分野で数々の傑作を生み出します。
その一方で、壁紙、テキスタイル、室内装飾などのデザイナーとして、
教育者、画家、熱心な社会主義者として多方面で活躍しました。
本展は、本の仕事を中心にクレインの芸術を本格的に紹介する
日本で初めての展覧会であり、ほぼすべての絵本と主要な挿絵本を網羅する
約140点を展観します。
またクレインとともに絵本の黄金時代を築いた画家ケイト・グリーナウェイと
ランドルフ・コールデコットの作品約40点もあわせてご覧いただきます。
講演会
「ウォルター・クレインの絵本 ~ヴィクトリア時代に現代の絵本の源流をたどる」
講師:正置友子(絵本学研究所主宰)
5月5日(金・祝)14:00より(13:30開場予定) 11階講堂にて
定員150名
聴講無料
*当日12:00より11階にて整理券配布
ワークショップ
「花の庭 ~美術館で妖精をみつけよう~ 」(事前申込制)
春の庭に種をまいたらどんなお花が咲くかな。
そのお花にはどんな妖精が隠れていそう? 想像を膨らませながら、
色と形で遊びます。
4月29日(土・祝)
13:30~15:30
11階講堂にて 小学生対象(1年生~6年生)
定員15名
参加費300円
申込方法
往復はがきまたはホームページからお申し込みください。
往復はがきの場合は、郵便番号・住所・電話番号・氏名・
年齢・参加希望のイベント名・参加人数(2名まで)・
当日連絡可能な連絡先を明記の上、
〒260-8733千葉市中央区中央3-10-8 千葉市美術館イベント係 まで。
*お申込みは1通につき1イベント。
*応募多数の場合は抽選。
イベントの変更・追加につきましてはホームページを ご確認ください。
市民美術講座
「ウォルター・クレイン入門」
講師:山根佳奈(当館学芸員)
4月22日(土)14:00より(13:30開場予定)
11階講堂にて
先着150名
聴講無料
ギャラリートーク 正置友子氏による:
4月15日(土)14:00~ 担当学芸員による:
4月5日(水)14:00~ ボランティアスタッフによる:
会期中の毎週水曜日14:00~(4月5日をのぞく)
*水曜日以外の平日にも開催することがあります。
*混雑時には中止する場合があります。